ぺーぶろ

神奈川県、横浜市で暮らす男の育児、日常、現実逃避。

じーちゃんがそろそろ危ない件

私の祖父(じーちゃん)は93歳だ。

90歳を超えてもチャリで酒を買い出しに行く、元気なじーちゃんだった。

そのじーちゃんが今年に入ってから体調を崩しがちになり、今週に入りついに身体が動かなくなった。右半身がむくみ、麻痺の状態。食べ物もうまく喉を通らず誰かに食べさせてもらっている状態だ。4月に尿道の手術で入院してから、めっきりと弱々しくなっていった。母曰く、このところよくわからない行動もみられるようになってきたとのことだ。

両親が共働きだったため、私は幼児期~小学生のあいだは、学校が終わると祖父の家で過ごしていた。特に保育園ときは、じーちゃんが迎えに来てくれていたので、必然的におじいちゃん子になっていった。

何か自分にできることはないだろうか。

ちょっとでも元気になればと思い、ひ孫(私の子供)の顔を見せに急遽実家近くのじーちゃんちへ行くことにした。

じーちゃんちにいくと母、叔母、叔父(叔母の旦那)が来ていて、介護用ベッドの納品中だった。じーちゃんはといえば、テーブル上座のいつもの特等席で座っていた。白髪の髪と髭はいつもより伸びていて、まるで仙人のようないでたちだ。弱々しく、言葉も発せられなかったが、意識ははっきりしていて目は力強かった。

娘たちを見せると、ちゃんとわかってくれたのか笑っていた。長女は以前にもあって遊んでもらっていたせいか、だいぶ変わったじーちゃんをみてかなりオドオドしていた。初めて老いというものをみた長女は、私の脚をぎゅっとつかんで離れようとしない。8か月の次女は初めては興味津々で、ズリバイであちこち縦横無尽に駆け回っていた。

今回はひ孫を見せることができてよかったが、内心ではこれが最後になるかもしれないという焦りも出てきた。あと何回、この子たちを見せることができるのだろう。そして、私自身あと何回、祖父と会うことができるのだろう。

今の時間を大切にしよう。お別れの時間はそう長くはないだろうから。